身体に冷えがあると良質な睡眠を妨害するおそれがあります。
人間の体温は1日を通してリズムがあり、睡眠との関係も
深いと言われています。
日中は活動している時間が長く、体温が上昇しますが、
夜はたまった熱を下げるために末梢の血管を拡張させて
血流量を増やし、熱を放出します。
その変動が眠気となり、自然と眠りの体勢に入っていきます。
このタイミングと就寝がちょうど重なると良質な睡眠を
とることができます。
ところが、体が冷えている人は日中も体温が上がらず、
夜になってもこれ以上体温を下げないようにと
防御機能が働き、体温の変動が少ないため、寝つきが
悪いなどの睡眠に障害が生じてしまいます。
また、自律神経も冷えと眠りに関係しています。
夜の体温の変化に合わせて活動神経である「交感神経」から
リラックス神経である「副交感神経」に切り替わりますが、
身体が冷えていると体温を下げないように防御機能として
交感神経が優位になります。
そうすると寝ている間も体は緊張状態でリラックスできない為
眠りが浅い、夜中に何度も目が覚めるなど良質な睡眠が
とりにくくなってしまいます。
これから気温の低下とともに体の冷えが気になってくると
思いますので体を温める食材を使った食事や、お風呂や足湯などで
血行を促進し、夜は工夫してリラックスできる環境を
作ってみましょう。