閉経すると下腹部の血流が減ります。
そして上半身に血が上がって不調が起きます。
多汗、ホッとフラッシュ、動機など、閉経前後の女性に
起こる様々な不調はいわゆる更年期障害と呼ばれます。
西洋医学では閉経に伴う女性ホルモンの分泌低下が原因と
されますが、漢方医学ではその根本は下腹部の冷えにあると
考えられています。
更年期に入ると卵巣の機能が低下し、それまで子宮や卵巣を
めぐっていた血液が少なくなります。
さらにこの年代では足腰の筋肉も衰え始めるので、下半身の
血流はさらに悪化します。
すると行き場をなくした血液や熱が上半身へと向かい、
のぼせや発汗といった症状を引き起こすのです。
対策は下腹部を温め、上半身に集まっている血液を
下半身に流すこと。
下腹部を温め、ストレッチやウォーキングで筋力をつけるのが
効果的です。
ホットフラッシュで汗をたくさんかいて暑いと感じますが
意外と下半身はとても冷たくなっていることが多いのです。
入浴は夏でもシャワーで済ませず、ぬるめの湯船に浸かる
ようにしましょう。