知られざる力 太陽光がもつ健康作用

「日照時間がもっと短かったら病気が急増」

夜明けや日没間際の弱い光はともかく、だいたい日本では一日8時間前後は太陽の強い光を感じることが出来ます。

ではもし北極圏のように白夜が長く続いたら、私たちの体はどうなると思いますか?

1. カルシウムが不足し骨が弱くなる。イライラしやすくなる。

2. うつやヒステリーなど、精神疾患が増える。

3. 免疫が下がり風邪をはじめ万病に罹りやすくなる

4. 睡眠障害が起きやすくなる

5. 体温調節がしにくくなる

6. 体温が下がる

7. 女性は生理不順や止まることもある

ざっと挙げましたが、こはほんの一例です。

太陽光が少なくなると、私たちの健康に数え切れない影響が出始めます。

北極圏に住むイヌイット族の女性は、冬の間生理が止まるという話は過去にしたことがありますよね。

他に不思議な現象としてピブロクトというのがあります。

これはイヌイット族の女性だけに起こるそうですが、症状としては周囲への無関心、

ヒステリー、落ち込み、食糞行動などが見られ中には厳冬の屋外へ裸で飛び出す異常行動も

見られるそうです。

これはイヌイット族の食生活がカルシウム不足になりがちなのに加え、冬場は太陽光がなくなるので

カルシウム代謝が著しく低下するからです。

カルシウムのほとんどは骨になりますが、残りは生命維持に欠かせない働きをしていて神経伝達や

脳の働き、細胞の生命活動、筋肉の収縮、心臓・血管の働きなどに関わっています。

そしてこのカルシウムを小腸から吸収するのに、絶対必要なのがビタミンD。ビタミンDは

皮膚が太陽光に当たることで合成されるため、白夜で太陽が出ない北極圏では決定的に

体内のカルシウムが不足してしまうわけです。

女性だけにピブロクトが起きる原因は解明されていませんが、おそらく女性のほうがホルモンバランス

を崩しやすいためかも知れませんね。

 

次回は「太陽光の健康作用」について説明いたします。

お楽しみに!!